水書きグー

彫刻師・神林隆成
木彫職人・樋口慧
インタビュー

5年10年後には、全世界に水書きグーを普及させたい。書道文化にさらに貢献したい。それが私たちの「目標」です。
彫刻師:神林隆成
—— 水書きグーをはじめたきっかけを教えて頂けますか?
  • 13年前になりますが、日本の書道文化がどんどん衰退していく時代でした。
    書道人口が減っていき800万人いたのが400万人になってる。
    危機感を感じ、これは何だと分析したら「墨」汚れる!汚れるからだんだんお母さん方が子供たちに家でも習字をさせなくなってきたんです。
  • それと、当時書道教室は敷居がちょっと高い。
    書道というと作法・行儀。普段の遊び感覚で書道ができない。
  • 書道人口を復活させるには、墨に代わるものがイイじゃないか!
    紙も大きい方がイイじゃないか!目的は「書道」人口を復活させる!
  • 元々水質用紙というのがありましたが、市販されてるのは小さいんですね。もっと子供たちに筆に慣れてもらいたい!
    との願いから水書きグーをはじめました。
—— 水書きグーで「字が上手になる」 というのは想像ができるのですが、水書道を通して、ほかにどんな力が育まれていくのでしょうか?
  • 水書道だと筆一本で準備・片付けが楽です。
    繰り返しやることで、集中力が高まります。 10分でも15分でも大人でも子供でも集中できるんですよね。
    落ちつきがない子供でも、集中力がついたり落ち着きがでてきたとかそういう話をよく聞きます。
  • 大人であれば集中して大きい文字を書くとストレス発散にもなります。
    また幼稚園とかでは 墨使って!絵の具使って!ここに絵を描いてごらんと先生が言うと 子供たちも失敗を恐れて萎縮しちゃうんですね。
    それが水だと先生たちも安心して見れるし、供たちも失敗も恐れないから自信がつくんです。
—— 水書きグーの魅力について教えていただけますか?
  • 水で書けるのでまず汚れない。手とか回りを汚すことがない。
    繰り返し使えるので紙を何枚も使用しないのでコストも削減できます。
    筆・用具を洗う手間がないので準備・後片付けが簡単なんです。
    要するに書道の練習が簡単に始められます。
  • 類似商品との一番の違いは、シートが大きいです!
    それと手軽に体験できちゃいます。5色もあるので小さいお子さんも楽しめます。
    書いて消えるものというのは世の中にあまりない、 そこがまたおもしろいとこだなと。
    また、様々なイベント・ライブ会場などにも使われたことがありますが、2017年に宮沢りえさん主演の足跡姫の舞台演出にも使用されました。
    アートの現場でもライブペイントに使われたり書いて消えるというのが、魅力の一つかなと思います。
木彫職人:樋口 慧
—— 小学校の授業でも水書用筆等を用いた「水書」の授業が始まります。習字と水書道でのお稽古は、具体的にどういった部分が違うのでしょうか? また、「水書」の授業がなぜ必要とされるのか、水書きグーはどのようにお考えですか?
  • 「水書」が何故1年生から始まるかというと 最初にクレヨン・鉛筆で文字を覚えてしまうと字か正しく書けない。
    例えば「つ」を書いてみましょう!というと
    全部同じ筆圧で書いてしまう。そうすると疲れて学習能力の低下に繋がるんですね。
    逆に筆圧が弱い子は全然書けなかったり。
    鉛筆・クレヨンではなく筆の方が教えやすいし、筆で書いた感覚の後に鉛筆で生かせることができるんです。
  • 水書というのは毛筆を硬筆に生かす。
    要は硬筆のための毛筆なんです。
    正しく書くために水書があります。実は、水書の筆の持ち方は鉛筆の持ち方と一緒なんです。
    弾力のある筆で書くと、終筆を体感することができて脳の活性化にも繋がります。
—— 文字が美しく書けることで暮らしや仕事等で役立ちますか?
  • もちろん仕事もプライベートも役に立ちます!
    冠婚葬祭や何か文字を記帳する時に文字が美しく書けると、人間味が伝わるんです。
    また「賢い・知的」「好感が持てる」などプラスしかありません。
—— では最後に、水書きグーの今後の目標をお聞かせください。
  • 5年10年かかるかも知れませんが全世界に水書きグーを普及させたいと思います。
  • 今5色しかないけどもうちょっと多色にしたい。
    筆を使うのは楽しい・気持ち良いので子供たちに伝えたい・やってもらいたいです。
    そして書道文化にさらに貢献したい。
    絵の具・折り紙・水書きグーぐらいに幼稚園や保育園に普及したいです。
  • (資)木と字の神林 代表
    神林隆成

    兄 神林 金哉と共に木彫看板の製作に励む中、水書きグーを企画製造する。
    銘木の選定、 彫刻、磨き、彩色、全ての工程を担当。
    現在までに約3000点程の御店の顔を仕上げる。

  • 水書きグー営業担当・彫刻師
    樋口 慧

    木の看板に惚れ込み、木と字の神林で修行を始める。
    木彫看板の新しい可能性を探求中。
    多摩美術大学卒
    福岡県北九州市出身

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商標登録「水書道」登録第5293294号 平成21年8月取得
商標登録「水書きグー」登録第5240359号 平成21年6月取得
実用新案「水筆複合紙」登録第3149738号 平成21年3月取得

※保育向け「水書きグーkids」につきましては、仕様、販売方法が異なります。 詳しくはお問い合せ下さい。